Salesforceのフローの起動条件を徹底解説 – 初心者向けガイド
Salesforceのフローの基本概念の説明
フローとは何か?
Salesforceのフローは、自動化されたビジネスプロセスを定義し、実行するためのツールです。
これにより、手動の作業を削減し、プロセスの一貫性と正確性を向上させることができます。
フローには、データの収集、レコードの更新、メールの送信、他のシステムとの統合など、さまざまなアクションを含めることができます。
フローの種類
- レコードトリガーフロー: レコードの作成、更新、削除に基づいてフローを実行します。
- スケジュールトリガーフロー: 指定した日時にフローを実行します。
- プラットフォームイベントトリガーフロー: プラットフォームイベントが発生したときにフローを実行します。
- オートマチック実行フロー: ユーザーインタラクションなしで自動的に実行されるフローです。
起動条件の種類とそれぞれの特徴の解説
レコードトリガーフローの起動条件
- 作成時: 新しいレコードが作成されたときにフローが起動します。
- 更新時: 既存のレコードが更新されたときにフローが起動します。
- 削除時: レコードが削除されたときにフローが起動します。
スケジュールトリガーフローの起動条件
- 日付と時刻: 指定した日時にフローが起動します。最短間隔は「毎日」です。「毎時」に実行することは標準機能ではサポートされていません。
プラットフォームイベントトリガーフローの起動条件
プラットフォームイベントトリガーフローは、Salesforceのプラットフォームイベントが発生したときに自動的に実行されるフローです。プラットフォームイベントは、Salesforce内や外部システムから発生するリアルタイムイベントを扱うための機能です。
具体的なトリガー例
カスタムプラットフォームイベント:
- 注文の作成イベント: eコマースシステムが新しい注文を受け付けると、Salesforceに注文作成イベントが発生し、そのイベントをトリガーにしてフローが実行される。
- システムエラーログイベント: 外部システムでエラーが発生したとき、そのエラー情報をSalesforceに送信し、エラーハンドリングフローがトリガーされる。
Salesforce標準のプラットフォームイベント:
- バッチジョブ完了イベント: バッチジョブが完了したとき、その完了イベントをトリガーにして、フローが実行される。
システムイベント:
- ログインイベント: ユーザーがSalesforceにログインしたときに発生するイベント。これにより、ログイン後の通知やログ管理フローを実行することができます。
- データ変更イベント: 重要なデータが変更されたときに発生するイベント。これにより、データ変更後の確認フローや通知フローを実行できます。
外部システムからのイベント:
- IoTデバイスイベント: IoTデバイスが特定の状態を検知したときにイベントを送信し、Salesforceでそのイベントを受信してフローを実行する。
- Webサービスイベント: 外部のWebサービスから特定のイベントが発生したときにSalesforceに通知を送り、その通知をトリガーにフローを実行する。
マーケティングイベント:
- キャンペーン反応イベント: マーケティングキャンペーンに対する顧客の反応(例:メール開封、リンククリック)が発生したときにイベントをトリガーし、フォローアップフローを実行する。
オートマチック実行フローの起動条件
オートマチック実行フローは、ユーザーインタラクションなしで自動的に実行されるフローです。これには、他のフローから呼び出されるサブフローも含まれます。
また、プロセスビルダーやワークフロールールなどフローがありますが、Salesforceは、プロセスビルダーとワークフロールールのサポートを段階的に終了し、将来的にはこれらの機能を廃止する予定です。そのため、これらのツールを新たに使用することは避け、「フロー」を使用して自動化プロセスを設定するようにしましょう。
具体的なトリガー例
レコードトリガーフロー:
- レコード更新: あるレコードが特定の条件を満たして更新されたときにフローを実行する。例えば、商談が「成立」ステージに移行したときに、後続タスクを自動作成するフローが実行される。
スケジュールトリガーフロー:
- 指定日時: 毎日または毎週特定の時間にフローを実行する。例えば、毎日午後5時にレポートを生成して送信するフローを実行する。
他のフローからの呼び出し:
- サブフローの呼び出し: 親フローから子フローを呼び出すことで、フロー間で処理を連携させる。例えば、親フローで商談が成立したときに子フローを呼び出し、ウェルカムメールを送信する。
Apexコードからの呼び出し:
- カスタムトリガー: カスタムApexトリガーやApexクラスからフローを呼び出す。例えば、特定のビジネスロジックが実行された後に、フローを呼び出して関連するレコードを更新する。
起動条件毎のフローの設定手順
レコードトリガーフローの設定手順
- Salesforceにログインし、設定ページに移動。
- フローを選択し、新しいフローを作成。
- フロータイプとして「レコードトリガー」を選択。
- 対象オブジェクトを選択し、トリガー条件(作成時、更新時、削除時)を指定。
- 追加の条件(特定のフィールド値など)を設定。
- フローのアクションを定義し、保存。
スケジュールトリガーフローの設定手順
- 新しいフローを作成し、フロータイプとして「スケジュールトリガー」を選択。
- スケジュール設定(日時や頻度)を設定。
- 実行するアクションを定義し、保存。
プラットフォームイベントトリガーフローの設定手順
- 新しいフローを作成し、フロータイプとして「プラットフォームイベントトリガー」を選択。
- 対象のプラットフォームイベントを選択。
- トリガー条件を設定し、実行するアクションを定義。
- フローを保存。
オートマチック実行フローの設定手順
- フローを作成し、適切なトリガー条件を設定してフローを自動的に実行するプロセスを設定します。プロセスビルダーやワークフロールールの代わりにフローを使用しましょう。
- レコードトリガーフローやスケジュールトリガーフローを設定して、自動実行フローを構築。
- Apexコードを使用してカスタムロジックからフローを呼び出すことも可能。

ベストプラクティスや注意点の紹介
ベストプラクティス
- フローの分割と整理: 複雑なフローは複数の小さなフローに分けて管理すると、メンテナンスが容易になります。
- エラーハンドリングの設定: フロー内でエラーが発生した場合に適切に対応できるように設定する。
- 最小限の権限で動作させる: フローは必要な権限だけを持つように設定する。
- テストとデバッグを怠らない: フローを設定したら必ずテストし、デバッグしてから本番環境に適用する。
- ドキュメントを整備する: 設定したフローの目的や動作を明確に記載し、後から見直せるようにする。
注意点
- ガバナ制限: Salesforceにはガバナ制限があるため、フローが大量のレコードを処理する際には注意しましょう。
- パフォーマンスの監視: フローの実行がシステムパフォーマンスに与える影響を定期的に監視しましょう。
具体的な設定例の紹介
例1: 商談成立時にメールを送信するフロー
- レコードトリガーフローを作成し、対象オブジェクトとして「商談」を選択。
- トリガー条件を「レコードが作成または更新されたとき」とし、商談ステージが「成立」に変更された場合にトリガーされるように設定。
- アクションとしてメール送信を設定し、商談担当者に通知メールを送信。
例2: 定期的にデータをバックアップするフロー
- スケジュールトリガーフローを作成し、毎週金曜日の午後6時にフローが実行されるようにスケジュール設定。
- データエクスポートのアクションを定義し、指定の場所にバックアップを保存。
例3: エラー発生時に通知を送信するフロー(プラットフォームイベント)
- プラットフォームイベントトリガーフローを作成し、対象のプラットフォームイベントとして「システムエラーログイベント」を選択。
- トリガー条件を設定し、エラー発生時に担当者に通知メールを送信するアクションを定義。
例4: 定期的にデータを更新するフロー(オートマチック実行フロー)
- Apexスケジューラーを使用して毎時フローを実行するバッチクラスを作成。
- Apexコードからフローを呼び出し、データを更新するアクションを定義。
設定後のテスト方法とトラブルシューティングのガイド
テスト方法
- サンドボックス環境でテスト: 本番環境に適用する前に、サンドボックス環境でフローを実行してテストします。
- テストデータを使用: 実際のデータを使用して、フローが期待通りに動作するか確認します。
トラブルシューティング
- エラーログの確認: フローがエラーを発生させた場合、エラーログを確認して原因を特定します。
- 条件の再確認: トリガー条件やアクション設定が正しいか再確認します。
- Salesforceサポートに問い合わせ: 解決できない場合は、Salesforceサポートに問い合わせてアシスタンスを求めます。
まとめ
この記事では、Salesforceのフローの起動条件について、基本概念から具体的な設定方法、ベストプラクティス、設定例、テスト方法、トラブルシューティングまでを詳細に解説しました。これらの情報を基に、読者が自信を持ってフローの起動条件を設定し、効果的に利用できるようになることを期待しています。
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<参考情報>
・[Salesforceヘルプ] Salesforce フローを使用したビジネスプロセスの自動化


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